Kemperぽっちい! ~あの音探しのギター沼~

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時代はアンプシミュレータ

つーわけでね。大昔からギターを弾いてるわけなんですが、最近は実機のアンプからギターの音を出すという機会がめっきり減ってきました。

2000年あたりに、LINE6から『Pod』というアンプシミュレータが発売されて以来、宅録などで使われるほか、自宅の練習用としても使われるようになってきました。筆者もご多分にもれず、『Pod 2.0』や『Pod X3』などを購入。

2010年には、HD化された『Pod HD 500』も購入したものの、こちらは音がデジタルくさすぎていまいちなじめず。すぐに売りさばき、『Eleven Rack』を購入しています。

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まだまだ現役(!?)の『Eleven Rack』。

久々に買ったアンプシミュレータの『HEAD RUSH』

そんなこんなで、ここ最近は 『Eleven Rack』がまずまずのお気に入りモデルだったのですが、つい出来心で年明けに購入したのが、 『Eleven Rack』の正統後継モデルとも言える『HEAD RUSH』でした。

この『HEAD RUSH』の最大のポイントは、7インチ液晶を搭載しており、そこでタブレットのような操作でアンプヘッドやキャビネット、エフェクターなどを自由にアサインして音作りができるところ。

まぁ、こういうと自由自在に好みの音作りが出来そう……と思いがちなのですが、これがなかなか難しい。また、『Eleven Rack』よりもサウンドがハイファイ気味で、これも 『Pod HD 500』のときに感じた、デジタル臭さがどうしても出てしまいます。

似たようなものでいうと、LINE6の『HX Stomp』などもありますが、こちらもデジタル臭さがしそうで、いまいち手が出しにくいアイテムです。

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大人気の 『HX Stomp』。コンパクトさやエフェクターの多さは魅力ではあるものの、やはり音が気になるところ。

何が理想の音なのか?

どんなサウンドを奏でたいのかというのは、人によっても千差万別ですよね。ヴァン・ヘイレンや、その他スーパーギタリストの音そのものまでもまねしたいという、日本人にありがちなスタイルから、昔買えなかったあのアンプの音が出したいなどなど……自分の場合は、理想はMarshallのJCM2000で、それに近いサウンドが出せればある程度の音楽はこなせるんじゃないかな~と思っています。

そういえば、Marshallから出ていたデジタルアンプ『CODE25』も以前所有しており、JCM2000のサウンドもある程度設定することで出すことが出来ました。しかし、いちいちスマホで設定を呼び出さなきゃいけないなど、オペレーションのめんどくささなどもあり、手放してしまいました。そもそもアンプシミュレータじゃないので、使い勝手が悪いというのもありましたが(笑)

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プロファイラーという他とは異なるアンプシミュレータ

そんなときに、目に入ってきたのが『Kemper』です。いや、名前は前から知ってはいたものの、どうせクソ高いアンプシミュレータだろと思い、まったく眼中になかったというのが正直なところです。

で、この『Kemper』ですが、いろいろと調べてみると、ほかのアンプシミュレータとは大分異なる思想で作られていることがわかりました。

一般的なアンプシミュレータは、特定のアンプを忠実に再現することを目的に作られています。しかし、それぞれに微妙な味付けがされており、かゆいところに届きそうで届かないという、もどかしい思いをしてしまいます。そもそも、モデルとなっているアンプの種類も割と限られているため、その点にも不満が出てくることが少なくありません。

しかし、この『Kemper』は、そうした問題を解決する最適解となりそうです。特定のアンプのみをシミュレートするという発想ではなく、オリジナルのアンプの特性を読み取り再現することができるのが最大の特徴となっています。そのため、自分でもプロファイリングして、お気に入りのアンプの音をコピーすることもできるのです。

自分でプロファイリングできない人でも、ネットに繋ぐことで1万以上もアップされているプロファイルが設定されたリグを入手することで、それこそ大量のアンプを手に入れることができます。

やや気になるところも

こうしてみると至れり尽くせりな感じもする『Kemper』ですが、やや気になるところも。ソフトウェアは頻繁にアップデートが行われ、機能もどんどん追加されているのですが、ハードウェア的な進化はほぼ行われていないようです。

それが7~8年ほどそのままというと、さすがに……という気がしてきますよね。あと、アンプシミュレータ的な使用方法として考えた場合、USB接続はできるもののオーディオインターフェイス機能は持っていません。そのため、PCに音を取り込んだりする場合、別途オーディオインターフェイスを用意する必要があります。

それらを差し引いても魅力的な機種ではありますが(笑)

というわけで、毎日YouTubeで『Kemper』の動画を見まくっている日々。はたして、男の金利0円36回払いなどで手に入れる日はくるのでしょうか。

■kemper公式サイト
http://www.korg-kid.com/kemper/




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