【コラム】VRに本当に必要なのはリアルな体感デバイスではない

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2月10日(木)より、『闘会議』と共催という形で『ジャパンアミューズメントエキスポ2017』が千葉県の幕張メッセで開催された。

そこに展示されていたのが、VR用の入力デバイス『UNIS VR Omni Arena』だ。これは、通常コントローラーなどで操作する部分を、実際に歩いて入力できるというものである。この日のツイッターでは、このデバイスについて「これがFPSの未来だ」といったような書き込みが見られた。

なるほどなと思う判明、なにかちょっと違うなと個人的は感じた。



VRの優れた点は、仮想の空間に自分が入り込んだかのような体験ができるところにある。それを活かすため、VRヘッドマウントディスプレイに続くものとして、各種の入力デバイスが登場してきているというのが現在だろう。これらの多くは、任天堂の大ヒット体感ゲーム機『Wii』と似たように、身振り手振りをしながら操作したりフィードバックを得るというものである。

こういう方向性に行くのは自然な流れとも言えるが、はたして正しい流れなのか? というと、少し疑問に感じる。

たとえば、ゲームのコントローラーを握ってキャラクターを数千キロ移動したところで、実際にプレイヤー本人が感じる疲労感はわずかなものだ。これこそがゲームであり、ある程度年齢を問わずプレイできるというメリットもある。しかしながら、それが実際に歩く動作が必要になるとしたらどうだろうか?

若い人はまだ知らず、ある程度の年齢にいくと、フィジカル的な問題が出てきてしまう。なによりも疲労感もかなりのものとなるだろう。エクササイズが目的なら素晴らしいことだが、これがゲームとなると話は別だ。

理想を言ってしまえば、入力は直接体を介して行うものではなく、脳と直接やりとりをし五感が体感できるものだ。これにより、年齢にかかわらずヴァーチャル世界で「スーパーマン」になったり、あるいは男女入れ替わるといった経験ができるようになる。また、匂いや味なども本物を食べることなく体験することができるかもしれない。

……当然ながら、現代の科学で脳と直接やりとりをし、このように脳をだますようなインターフェイスは存在しない。だが、目指すべきゴールは手足をばたばたさせる類いのものとは大きく異なるのでは無いだろうか?

この先VRやAR、そしてMRがどのような発展をしていくのか予想することは困難だが、視覚以外のデバイスの発展が急務となってくるのかもしれない。

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PC、ゲーム、スマホ、ガジェット、ロック、ギターなどをこよなく愛するおじさん。座右の銘は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる!」。嫌いな言葉は「え?また買ったの?」。